セキュリティ系の資格や肩書きにはいくつか種類があります。
- 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
- 情報セキュリティマネジメント試験(SG)
- 脆弱性診断士
名前は似ていますが、役割もレベルもまったく違います。
この記事では、経営者視点で整理します。
まず結論:レイヤーが違う
| 資格・肩書き | 主な対象 | レイヤー | 役割 |
| 情報処理安全確保支援士 | 高度技術者 | 戦略・高度技術 | セキュリティ全体設計・専門家 |
| 情報セキュリティマネジメント試験 | 管理者 | 管理・統制 | リスク管理・運用設計 |
| 脆弱性診断士 | 技術者 | 技術実務 | 技術的弱点の発見 |
① 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
■ 位置づけ
国家資格(IPA)
高度情報処理技術者試験の一つ。
■ 対象
- セキュリティエンジニア
- CISO候補
- セキュリティコンサルタント
■ 内容
- セキュリティ戦略
- インシデント対応設計
- 暗号技術
- ネットワーク設計
- 組織体制構築
- 法令
■ 難易度
かなり高い(上級レベル)
■ 本質
セキュリティを“専門家として設計する”資格
企業全体のセキュリティ戦略を担う人向け。
② 情報セキュリティマネジメント試験(SG)
■ 位置づけ
国家資格(IPA)
管理者向けの試験。
■ 対象
- 部門管理者
- マネージャー
- IT担当責任者
■ 内容
- リスクアセスメント
- 情報資産管理
- ISMS
- インシデント対応手順
- 法令・内部統制
■ 難易度
中級(管理層向け)
■ 本質
セキュリティを“管理・運用する”資格
技術よりも、統制・仕組み・責任構造が中心。
③ 脆弱性診断士
■ 位置づけ
国家資格ではない(民間資格や実務称号)
■ 対象
- セキュリティエンジニア
- 診断専門会社
■ 内容
- SQLインジェクション
- XSS
- Webアプリ脆弱性
- OS設定
- ネットワーク構成
- ペネトレーションテスト
■ 難易度
実務スキル依存(技術寄り)
■ 本質
システムの“弱点を見つける”専門家
管理ではなく、攻撃視点の技術。
経営者から見た違い
経営者視点で言えば、
- 情報処理安全確保支援士
→ セキュリティの戦略顧問レベル - 情報セキュリティマネジメント試験
→ 社内管理体制を整えるための基礎 - 脆弱性診断士
→ 技術的にどこが危ないかをチェックする人
強固性 vs レジリエンス
ここが重要です。
- 脆弱性診断士 → 強固性を高める
- 情報処理安全確保支援士 → 戦略設計
- 情報セキュリティマネジメント → 組織運用・管理
中小企業がまず必要なのは、
完璧な防御ではなく
“管理が見えている状態”
つまり、
情報セキュリティマネジメント的思考。
中小企業に最も必要なのは?
多くの中小企業は、
- ツールが見えていない
- 権限管理が曖昧
- 退職者削除が不徹底
という「管理不全」から事故が起きます。
高度技術よりも、
管理設計の方が先。
まとめ
- 情報処理安全確保支援士
→ 高度戦略レベル - 情報セキュリティマネジメント試験
→ 管理・統制レベル - 脆弱性診断士
→ 技術実務レベル
経営者が最低限理解すべきなのは、
情報セキュリティマネジメントの思想。
そこに、クラウド・AI・レジリエンス設計を重ねることが、現代型デジタルガバナンスです。