学習コンテンツ 情報セキュリティマネジメント試験

🔰 Phase1:基礎理解(Day3)|📘 30日間連続講座|情報セキュリティマネジメント合格ロードマップ

リスクとは何か?脅威・脆弱性・影響の関係を整理する


1. 「リスク」とは何か?

情報セキュリティの問題の多くは、結局この理解に帰着します。

リスクとは何か?

試験では「リスク評価」「リスク対応」「リスクアセスメント」といった言葉が頻出します。
しかし本質を理解していないと、用語暗記で終わってしまいます。

まずは定義から。


2. リスクの定義(試験レベル)

リスクとは、

脅威が脆弱性を突いて発生し、資産に損害(影響)を与える可能性

ここで重要なのが、3つの構成要素です。

  • 脅威(Threat)
  • 脆弱性(Vulnerability)
  • 影響(Impact)

この関係を構造で理解します。


3. 脅威とは何か?

脅威とは、

事故や被害を引き起こす原因となるもの

例:

  • サイバー攻撃
  • 内部不正
  • 災害
  • ヒューマンエラー

ポイントは、

脅威は「存在する」だけではリスクにならないということ。


4. 脆弱性とは何か?

脆弱性とは、

攻撃や事故が起きる“隙”や“弱点”

例:

  • パスワードが簡単
  • ソフトウェア未更新
  • 監視体制がない
  • 物理的に鍵がない

脅威があっても、脆弱性がなければ被害は起きません。


5. 影響とは何か?

影響とは、

実際に発生した場合の損害の大きさ

例:

  • 顧客情報漏えい → 信用失墜
  • サーバ停止 → 売上停止
  • 改ざん → 経営判断ミス

ここで初めて「経営リスク」になります。


6. 3要素の関係を図式化する

構造はこうなります。

脅威
 ↓(脆弱性を突く)
被害発生
 ↓
影響(損害)

つまり、

リスク = 脅威 × 脆弱性 × 影響

どれかがゼロなら、リスクは成立しません。


7. 具体例で理解する

例1:フィッシング攻撃

脅威:偽メール
脆弱性:社員が見抜けない
影響:認証情報漏えい

→ リスク成立


例2:災害

脅威:地震
脆弱性:バックアップなし
影響:業務停止

→ リスク成立


例3:攻撃はあるが対策済み

脅威:マルウェア
脆弱性:なし(最新対策済み)

→ リスク低減


8. 試験で問われるポイント

頻出テーマ:

✔ 脅威と脆弱性の違い
✔ リスク低減策は何か
✔ どの要素を減らしているか

例えば:

  • パッチ適用 → 脆弱性を減らす
  • 教育実施 → 脆弱性を減らす
  • バックアップ取得 → 影響を減らす

この分類が瞬時にできることが重要です。


9. リスク評価とは何か?

リスク評価とは、

発生可能性 × 影響度 を算定すること

一般に、

  • 発生確率が高い
  • 影響が大きい

この2つが重なると優先度が上がります。

すべてを同じ強度で守るのではありません。

優先順位をつけることがマネジメント

これが試験の核心です。


10. 今日のアウトプット課題

書いてみてください:

  1. 自分の会社の代表的な脅威は何か
  2. それに対する脆弱性は何か
  3. 発生した場合の影響は何か

これを言語化できれば、理解は定着しています。


11. 今日のまとめ

✔ リスクは「脅威・脆弱性・影響」の組み合わせ
✔ どれか1つでは成立しない
✔ 対策は3要素のどれを下げるかで分類できる
✔ リスクは優先順位をつけて管理する

明日は、

Day4|インシデントはなぜ起きるのか?人的ミスの構造

セキュリティ事故の本質に踏み込みます。


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