学習コンテンツ 情報セキュリティマネジメント試験

🔰 Phase1:基礎理解(Day2)|📘 30日間連続講座|情報セキュリティマネジメント合格ロードマップ

情報資産とは何か?会社にとって本当に守るべきもの


1. 「守る」とは、何を守ることか?

Day1では、情報セキュリティの本質が「CIAのバランス設計」であることを学びました。

では次の問いです。

そもそも、何を守るのか?

これが曖昧なままでは、セキュリティ対策は空回りします。
試験でも実務でも、まず最初に定義すべきは 情報資産 です。


2. 情報資産の定義

情報資産とは、

組織にとって価値があり、守る必要のある情報および関連資源

ここで重要なのは、「データ」だけではないという点です。


3. 情報資産の4分類(構造で理解する)

情報資産は大きく4つに整理できます。

① 情報そのもの

  • 顧客情報
  • 個人情報
  • 売上データ
  • 設計図
  • ソースコード
  • 経営戦略資料

▶ 最もイメージしやすい資産


② 情報を扱うシステム

  • サーバ
  • クラウドサービス
  • 業務アプリ
  • ネットワーク機器

▶ 情報を“保存・処理・送信”する基盤


③ 記録媒体

  • USBメモリ
  • ノートPC
  • 紙の書類
  • バックアップ媒体

▶ 物理的に持ち出せるものは特にリスクが高い


④ 人

ここが非常に重要です。

  • 従業員の知識
  • 技術者のノウハウ
  • パスワードを知っている担当者

人も情報資産の一部です。
内部不正や誤操作が起きる理由もここにあります。


4. 試験で問われるポイント

試験では次のような観点で出題されます。

✔ どれが情報資産に該当するか
✔ どの資産の重要度が高いか
✔ 資産の分類が適切か

例えば:

  • 顧客名簿 → 情報資産
  • サーバ機器 → 情報資産
  • 業務委託先の担当者 → 間接的に重要資産

この整理ができるかが鍵です。


5. 重要なのは「価値」である

情報資産の本質は「価値」です。

価値が高いほど、

  • 漏えい時の損害が大きい
  • 改ざん時の影響が大きい
  • 利用停止時の損失が大きい

つまり、

情報資産とは「失ったときに困るもの」

この視点が非常に重要です。


6. なぜ資産の洗い出しが必要なのか?

ISMSやリスクマネジメントでは、最初に行うのが 資産の特定 です。

理由は明確です。

守る対象が不明確だと、

  • 過剰対策になる
  • 重要なものを守り損ねる
  • コストが無駄になる

情報セキュリティは「全部を守る」ことではありません。

重要なものを優先的に守ること

これがマネジメントです。


7. 現実の会社で最も守るべきものは何か?

会社によって異なります。

  • EC企業 → 顧客データ・決済情報
  • 製造業 → 設計図・技術情報
  • IT企業 → ソースコード
  • 医療機関 → 診療情報

試験では「状況に応じた判断」が問われます。


8. 資産とCIAの関係を整理する

ここでDay1との接続です。

例:

顧客情報
→ 機密性が最重要

財務データ
→ 完全性が最重要

ECサイト
→ 可用性が最重要

資産によって、守るべきCIAの重みが変わります。

これが試験の応用問題の本質です。


9. 今日のアウトプット課題

次を紙に書いてみてください。

  1. 自分の会社の情報資産を10個挙げる
  2. その中で最も重要なものは何か
  3. それはC・I・Aのどれを最も重視すべきか

書ければ、理解は一段深まっています。


10. 今日のまとめ

✔ 情報資産とは「価値のある情報と関連資源」
✔ 情報だけでなく、人・システム・媒体も含まれる
✔ 重要度に応じて守る
✔ 資産ごとにCIAの重みは違う

明日は、

Day3|リスクとは何か?脅威・脆弱性・影響の関係を整理する

いよいよセキュリティの“設計思考”に入ります。


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