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🏢 Phase2:組織と管理(Day14)|事業継続計画(BCP)と情報セキュリティの関係|📘 30日間連続講座|情報セキュリティマネジメント合格ロードマップ


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2026/3/1  

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1. セキュリティの目的は「止めない」こと

情報セキュリティというと、

守る
防ぐ
遮断する

というイメージが強いかもしれません。

しかし本質は、

事業を止めないこと。

ここで登場するのが、BCPです。


2. BCPとは何か?

BCP(Business Continuity Plan)とは、

重大な事故や災害が発生しても
重要業務を継続・早期復旧させるための計画。

対象は:

  • 地震
  • 火災
  • サイバー攻撃
  • システム障害
  • パンデミック

つまり、

“起きる前提”で設計する計画です。


3. 情報セキュリティとBCPの関係

情報セキュリティは、

  • 機密性(Confidentiality)
  • 完全性(Integrity)
  • 可用性(Availability)

の3要素(CIA)が基本でした。

BCPはこのうち、

可用性(Availability)を守る活動。

データが漏れていなくても、
システムが止まれば事業は止まります。


4. BCPの基本構造

BCP設計の流れ:

① 重要業務の特定
② 影響度分析(BIA)
③ 復旧目標時間(RTO)設定
④ 復旧目標時点(RPO)設定
⑤ 代替手段の準備

この流れは試験でも頻出です。


5. RTOとRPOの違い

ここは重要。

RTO(Recovery Time Objective)
→ どれくらいで復旧させるか

RPO(Recovery Point Objective)
→ どの時点までデータを戻せればよいか

例:

RTO:24時間以内
RPO:1時間前まで

意味を取り違えないこと。


6. バックアップはBCPの一部

バックアップは重要ですが、

それだけではBCPではありません。

必要なのは:

  • 代替拠点
  • 代替システム
  • 緊急連絡体制
  • 役割分担

計画と訓練があって初めて機能します。


7. 試験で問われるポイント

✔ BIA(事業影響度分析)の目的
✔ RTOとRPOの違い
✔ 可用性との関係
✔ 災害対策とセキュリティ対策の区別

特に、

“優先復旧業務の選定”

は頻出論点です。


8. サイバー攻撃とBCP

近年多いのが、

ランサムウェアによる業務停止。

データが暗号化され、

業務が完全停止。

このとき重要なのは:

  • オフラインバックアップ
  • 復旧手順書
  • 役割分担
  • 広報対応

情報セキュリティとBCPは切り離せません。


9. 経営視点での理解

BCPは現場だけの話ではありません。

  • 復旧優先順位の決定
  • 投資判断
  • 許容停止時間の設定

すべて経営判断。

試験でも、

“トップマネジメントの関与”

は重要キーワードです。


10. よくある誤解

❌ バックアップがあれば安心
→ 復旧手順がなければ意味がない

❌ 災害対策だけがBCP
→ サイバー事故も対象

❌ 一度作れば終わり
→ 定期訓練が必要


11. 情報セキュリティとの統合的理解

ここまで学んできた内容を整理すると:

内部不正 → 完全性の脅威
アクセス制御 → 機密性の保護
ログ監査 → 説明責任
BCP → 可用性の確保

すべてCIAの延長線上にあります。

点ではなく、構造で理解しましょう。


12. 今日のアウトプット課題

考えてみてください。

  • 自社の最重要業務は何か
  • 何時間止まると致命的か
  • バックアップはどこにあるか
  • 復旧手順は文書化されているか

答えられれば、管理視点は完成に近づいています。


13. 今日のまとめ

✔ BCPは「止めない」設計
✔ 可用性の確保が核心
✔ RTOとRPOを区別する
✔ バックアップは一部
✔ 経営判断が不可欠


🏢 Phase2 完了

ここまでで、

  • ISMS
  • リスク対応
  • 委託先管理
  • 共有責任モデル
  • アクセス制御
  • ログ監査
  • BCP

管理の土台が完成しました。

次回からは Phase3。

Day15|マルウェアの種類と感染経路を整理する

いよいよ技術理解へ進みます。

💻 Phase3:技術理解(Day15)|マルウェアの種類と感染経路を整理する|📘 30日間連続講座|情報セキュリティマネジメント合格ロードマップ

2026/3/6  

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